元気なころと同じ姿の故人と、最後に心置きなくお別れしたい…。こんな遺族の願いを叶えてくれるのが、殺菌消毒や修復、化粧などを施して、遺体を生前の姿に近づけるエンバーミングです。
この記事では、概要や流れ、費用をはじめとするエンバーミングの基礎知識を紹介します。
目次
エンバーミングとは?
エンバーミングとは、遺体に殺菌消毒・防腐・修復・化粧などを施して、故人を生前の姿に近づける処置。日本語では「遺体衛生保全」と訳され、遺体の腐敗や感染症を防いで、衛生的に長期間保存する技術です。エンバーミングは、専門の資格をもつエンバーマーによって行われます。
エンバーミングの具体的な方法は、遺体を殺菌消毒したあと、血液と防腐剤を完全に入れ替えて人間の組織を固定します。施術にかかる時間は2~4時間で、湯灌(ゆかん)のように立ち合いはできません。
故人の遺体は何日間もつ?
日本では法律で「死後24時間を経過しなければ埋葬または火葬を行ってはならない」と定められています。そのため、遺体の安置期間はご逝去から1日以上が基本。一般的には、2~3日が目安となっています。
一方エンバーミング処置を行うと、最大50日間、遺体の保全が可能。
実際に、日本におけるエンバーミングの適切な実施と普及を目的とした団体「IFSA(一般社団法人日本遺体衛生保全協会)」では、「処置後のご遺体を保存するのは50日を限度とし、火葬または埋葬すること」と基準が定められています。
参考:墓地、埋葬等に関する法律(昭和23年5月31日法律第48号) |厚生労働省
エンバーミングは法律に違反しない?
日本では、刑法190条(死体損壊罪)で「死体、遺骨、遺髪又は棺に納めてある物を損壊し、遺棄し、又は領得した者は、三年以下の懲役に処する」と法律が定められています。
しかしエンバーミングは、IFSA(一般社団法人日本遺体衛生保全協会)の厳格な基準に従って処置されるため、法律には抵触しません。エンバーミングを行うのであれば、IFSAの基準を事前に把握しておきましょう。
引用:エンバーミングの法的解釈 | 一般社団法人 日本遺体衛生保全協会
- 本人またはご家族の署名による同意に基づいて行うこと
- IFSAに認定され、登録されている高度な技術能力を持った技術者によってのみ行われること
- 処置に必要な血管の確保および体腔の防腐のために最小限の切開を行い、処置後に縫合・修復すること
- 処置後のご遺体を保存するのは50日を限度とし、火葬または埋葬すること
エンバーミングの必要な場面・役割
逝去から葬儀まで日数がかかる場合
火葬炉の予約が埋まっていたり、遺族の予定が合わなかったりなどの理由で、葬儀まで日数が空く場合は、エンバーミングが効果的です。
人間の肉体は、亡くなった時点から腐敗がはじまり、見た目も劣化が進んでいきます。遺体の安置中はドライアイスや保冷庫を使用しますが、進行を遅くするだけで、腐敗や劣化は止められません。エンバーミング処置は長期間遺体を保全できることに加えて、腐敗防止と見た目維持を目的に利用されます。
空輸で遺体搬送を行う場合
海外から航空機で遺体の搬送を行うときは、安全上の理由からドライアイスを使用できません。そのため、亡くなった方の遺体を保全するためにエンバーミングが行われます。
海外で亡くなった遺体を日本へ、反対に日本国内で亡くなった方の遺体を海外へ搬送する際は、標準的な処置としてエンバーミングが必要です。
遺体が生前の姿とかけ離れている場合
長い闘病生活をしていると、頬がこけてやつれたり、点滴や薬剤の影響で顔がむくんだりする方がいます。また事故や事件で亡くなられた方だと、顔や体に損傷が残る可能性も。
葬儀に参列する親族や友人が抱いている生前の元気な姿と、遺体の姿がかけ離れてしまうことは珍しくありません。元気だったころの姿でお別れがしたいと、エンバーミングを希望する遺族の方は多いです。とくに身内だけで葬儀を行う家族葬では、故人をゆっくり見送りたいとエンバーミングを依頼する遺族が増えています。
エンバーミングの流れ
エンバーミングの流れは、大きくこちらの6つに分けられます。
遺体の状態によりますが、所要時間は2~4時間が目安。余裕をもって半日程度みておくと安心です。ここからは、エンバーミングの流れを項目ごとに詳しく解説します。
1.遺体の搬送
エンバーミングは、専門の「エンバーミングセンター」で処置されるのが一般的です。エンバーミングセンターは、全国に合計69施設。まずは安置場所からエンバーミングセンターへ故人の遺体を搬送します。
参考:IFSA組織案内 | 一般社団法人日本遺体衛生保全協会
2.遺体の洗浄と消毒
エンバーミングセンターでは、遺体の状態を確認したあと、身体表面の洗浄と消毒をします。
3.遺体の衛生保全
洗顔や洗髪、保湿剤の塗布などによって遺体の表情を整えます。遺族から希望すれば、顔のひげや産毛を剃ってもらうことも可能です。
4.遺体の腐敗保全処置
遺体の消毒と衛生保全が終わったら、エンバーマーによって腐敗保全処理が施されます。
腐敗保全処理では、遺体の一部を1cm~15cmほど切開して血液や体液を排出。動脈から防腐剤となる保全液を注入し、体内の残存物を吸引して取り除きます。最後に切開した箇所を縫合して、必要があれば破損した部分の修復も行います。
縫合・修復のしたあと、もう一度全身の洗浄を施すれば腐敗保全処理は完了です。
5.着替えと化粧
エンバーマーによる施術のあとは、遺体に故人愛用の洋服を着つけます。さらに、ご遺族の希望に沿って、表情や髪型を整えたり化粧を施したりして、遺体を生前の姿へ近づけます。
6.遺体の搬送
エンバーミング処置が終わったら、故人を自宅の安置場所か、葬儀式場へ搬送します。
エンバーミングにかかる費用と手配方法
エンバーミングにかかる費用は、15万円~25万円ほど。
IFSA(一般社団法人日本遺体衛生保全協会)が基準を定めているため、葬儀社ごとに大きな金額差はありません。遺体の保全から修復、着付けや死化粧はセットになっていますが、施設の搬送費用は含まれていない葬儀社もあるため、注意が必要です。
またエンバーミングを希望する場合、葬儀社に依頼するのが一般的。IFSA(一般社団法人日本遺体衛生保全協会)が定める資格を取得しているエンバーマーが在籍していたり、エンバーミング施設と提携していたりする葬儀社を選ぶと安心でしょう。
ちなみにエンバーミングの実施には、下記書類の提出が必要です。
- エンバーミング依頼書(遺族の同意書)
- 死亡診断書(死体検案書)
エンバーミング依頼書は、遺族がエンバーミング処理に同意しているかを確認する書類。原則として2親等以内のご家族の署名が必要です。また死亡確認のため、死亡診断書または死体検案書の写しの提出は必須。
そのほか、故人の表情や雰囲気を確認するために生前の写真を渡したり、エンバーミング処置後に着替える洋服を用意したりすることもあります。
エンバーミングのメリット
心置きなく故人とお別れできる
エンバーミング処置をした遺体の保存期間は最大50日間。
遺体を安全に保全できるのはもちろん、死後硬直や腐敗の心配もありません。遺族が自由に触れ合ったり長期間付き添ったりできることから、さまざまなお別れの形を実現できます。
保冷室に入れずに長期間遺体を保全できる
エンバーミング処置をすると、保冷設備やドライアイスを用いずに遺体を保全できます。凍結や凍傷の心配がないだけでなく、触れたときの冷たさも軽減されるため、遺族が傍に付き添いやすいです。
遺体の腐敗にともなう感染症を防げる
- 空気感染:結核など
- 飛沫感染:インフルエンザなど
- 接触感染:B型肝炎、C型肝炎、HIV、MRSA、敗血症など
こちらは、エンバーミングによって感染を防げる主な感染症。
エンバーミングを施すと、遺体の黄疸や水泡の発生、異臭、腹水などを防止できます。また故人が病気にかかっていた場合、遺族や参列者への感染も避けられます。エンバーミングで感染症を防ぐことで、手を握ったり顔にふれたり、遺族や参列者が故人と自由に触れ合ってお別れできるでしょう。
故人が元気だったころの姿に戻せる
エンバーミングをすると、眼球のくぼみや口の開き、表情、顔色までキレイになります。ときには、口を閉じるために巻いたバンドの跡や、事故による損傷を修復することも可能。遺体を限りなく生前の姿に近づけられるため、抵抗なく故人と接せます。
とくに近年は、親しい人だけで行う家族葬をはじめ、故人の顔をきちんと見るお葬式が多いため、安らかな表情にしたいというご遺族が増えています。また元気な姿の故人と、時間をかけてゆっくりお別れすることで、ご遺族の悲しみを和らげる効果もあるようです。
エンバーミングのデメリット
遺体にメスを入れる必要がある
エンバーミング処置では、血液・体液の排出や保全液の抽出をするため、遺体の一部を切開します。遺族のなかには、故人の体にメスを入れるのに抵抗がある方もいらっしゃるかもしれません。
エンバーミングをする際には、事前に家族や親族と相談してから依頼しましょう。
エンバーミングの費用がかかる
先述した通り、エンバーミングには15~25万円ほど費用がかかります。葬儀費用に上乗せして支払わなければならないので、予算や状況によってデメリットになるでしょう。
ただエンバーミング処置をせず、長期間ドライアイスだけで遺体を保全すると、かえって費用がかさみます。エンバーミングを依頼するかどうかは、状況に応じた判断が必要です。
処置の間は遺体と離れなければならない
エンバーミングは、設備の整った専門施設での施術が必要。施術には立ち会えないため、故人と会えない時間が生じます。また、すべての葬儀社にエンバーミングの施設があるわけではないので、葬儀社によっては移動の間も故人と離れなければなりません。
ただ、最近はエンバーミングを行える施設も少しずつ増えています。地域差はありますが、移動にかかる時間も短縮されているといえるでしょう。
エンバーミングの注意点
家族と相談してから処置を決める
エンバーミングの処置は、必ず家族と相談してから依頼しましょう。遺体保全のためとはいえ、故人の体にメスを入れるのを嫌がるご家族もいらっしゃいます。またエンバーミングは、本人または家族の署名による同意がなければ、そもそも処置が認められません。
処置をしたあとトラブルに発展しないよう、事前に周囲と意見をすり合わせておくことをオススメします。
信頼できるエンバーミング業者に依頼する
エンバーミングは、専門的な設備をそろえた施設と、資格を保持しているエンバーマーがいないと処置ができません。
ただエンバーミングの知名度が上がるにつれて、誤った情報が広がっています。たとえば、死化粧やエンゼルケアを「エンバーミング」だと案内する葬儀社。施術後に内容が違うと気づいて、遺族からクレームが入った事例もあるようです。
エンバーミングを依頼する際は、IFSA(一般社団法人日本遺体衛生保全協会)と連携している葬儀社を選ぶのが安心。可能であれば、担当者の保有資格や実績を確認して、信頼できる業者にエンバーミングを依頼しましょう。
エンゼルケア・死化粧とエンバーミングの違い
エンゼルケア・死化粧 | エンバーミング | |
---|---|---|
主な目的 | 遺体を美しく整えること | 遺体を長く衛生的に保存すること |
施術者 | 看護師 介護施設の職員 葬儀社スタッフ | エンバーマー |
施術内容 | 傷や針刺跡の手当て 目や口を閉じる 口腔・鼻腔ケア 全身の清拭 湯灌(ゆかん) 着替え 整髪・髭剃り 化粧 | 遺体の洗浄 遺体の消毒 遺体の衛生保全 遺体の腐敗保全 遺体の修復 着替え 整髪・髭剃り 化粧 |
エンゼルケア・死化粧とは、遺体を清め、髪や表情を整えて化粧を施すこと。
エンゼルケアはもともと医療業界で「死後処置」と呼ばれていて、看護師や介護施設の職員が対応することもありました。ご逝去後に故人の目や口を閉じたあと、傷口・針刺跡の手当や全身の清拭を行い、着衣や顔を整えるのが一般的な流れです。また葬儀社をはじめとする専門業者であれば、要望にあわせて整髪や髭剃り、化粧などを施します。
エンゼルケア・死化粧の目的は、遺体の外見を美しく整えること。故人の尊厳を守り、遺族の気持ちを慰める役割を担っていて、ほとんどの葬儀で行われます。
対してエンバーミングは、遺体を長く衛生的に保存するのが目的。もちろん外見も整えますが、衛生面から遺体の乾燥、やつれ、損壊、損傷まで修復して、遺体を生前の姿に近づけます。
日本のエンバーミング事情
エンバーミングは アメリカで発展した技術で、アメリカやカナダでは90~95%の遺体が施されています。
一方、日本では1974年に川崎医科大学で導入されたのがはじまりです。
1988年には日本初のエンバーミングセンターが設立。1993年には自主基準研究会が設立されエンバーミングの自主基準が制定されました。2009年以降はIFSA(一般社団法人日本遺体衛生保全協会)として、エンバーミングの技術向上や普及活動を行っています。
エンバーミングの件数は年間4万件以上
エンバーミングは、1995年に起こった阪神・淡路大震災で社会的に注目されるようになり、一般的なお葬式でもエンバーミングを行う遺族が増えてきました。
2000年には1万件、2015年には3万件、2017年には42,760件を超え、累計446,034件エンバーミングの施術が行われています。また最近では、エンバーミングをお葬式プランに取り入れている葬儀社も増えています。
参考:医療従事者の立場から | 一般社団法人 日本遺体衛生保全協会
日本人のエンバーマーは約160人
エンバーマーとは、エンバーミング技術を習得した専門家です。
日本でエンバーミングがはじまった当初は、海外から来日したエンバーマーが施術をしていました。そのため、生活文化や言語の違いから遺体の修復における顔色や表情など、細やかな点で意思の疎通がはかりづらいと問題視されていました。
日本でエンバーマーになるには、IFSA(一般社団法人日本遺体衛生保全協会)が認定する養成学校に入学し、資格試験に合格しなければなりません。
エンバーマー資格者のうち日本で活動しているのは、約160名ほど。遺族とエンバーマーが密なコミュニケーションをとることで、より満足度の高いサービスが提供されています。
日本でエンバーミングは必要か?
厚生労働省の「衛生行政報告例」によると、2017年における日本の火葬率は99.98%。日本国内の大部分の方が火葬を選んでいます。
またご逝去後、24時間経過したら比較的早い段階で火葬する方がほとんど。火葬までは、保冷室やドライアイスで遺体の温度を下げて腐敗を防げるため、わざわざエンバーミング処置する必要はないという意見もあります。
しかしエンバーミングの目的は、遺体の保全だけではありません。事故による損傷や闘病生活でやつれた表情を、遺体の修復によってカバーするのも大切な役割です。元気だったころに近い姿に遺体を近づけることで、より充実したお別れを実現できるのが魅力。
一般的なお葬式だけでなく、家族葬や音楽葬、生前葬など、さまざまな葬儀形態が誕生している日本では、故人とのお別れの形もより自由になっていくはず。エンバーミングは時代の流れにあわせて、今後も広がっていくのではないでしょうか。
エンバーミングの歴史
エンバーミングの起源は古代エジプト
エンバーミングのはじまりは、古代エジプトまでさかのぼります。古代のエジプトでは、死者の再生・復活のために遺体の保存が不可欠だと考えられていました。
遺体をミイラにする際、防腐のために樹脂が用いられたそう。エンバーミング(enbalming)という名前の由来は、この樹脂(balm)が語源になったといわれています。
ヨーロッパの科学者によって技術が発展
長いときが経ち、ヨーロッパの解剖学者によってエンバーミング技術が発展しました。現在のエンバーミング技法の原点は、イタリアやフランスの科学者による「血管系への防腐剤注入技術の開発」および「ホルマリンの使用」によってもたらされました。
アメリカ南北戦争により普及が広まる
エンバーミングは、時代とともにヨーロッパへ広がりましたが、基本的には医学的な目的で施術が行われていました。
エンバーミングが葬儀のための技術として用いられるようになったのは、アメリカの南北戦争のころ。故郷で埋葬を望む戦死者が多く、移動の際に遺体を保全するため、エンバーミングが行われていました。
エンバーミングを行った有名人
エンバーミングを行った有名人は世界各国に多くいます。遺体を永久保存するため、多くの人の弔問を受けるためなど、目的はさまざま。
エンバーミング処理で遺体が保全されている有名人を紹介します。
- ウラジーミル・レーニン(ソビエト社会主義共和国連邦/現:ロシア連邦共和国)
- ホー・チ・ミン(ベトナム社会主義共和国)
- 蒋介石(台湾)
- 毛沢東(中華人民共和国)
- 蒋経国(台湾)
- 金日成(朝鮮民主主義人民共和国)
- 金正日(朝鮮民主主義人民共和国)
- マリリン・モンロー(アメリカ合衆国)
- マイケル・ジャクソン(アメリカ合衆国)
- テレサ・テン(台湾)
エンバーミングに関するある質問
エンバーミングとは?
エンバーミングとは、遺体に殺菌消毒・防腐・修復・化粧などを施して、故人を生前の姿に近づける処置のこと。日本語では「遺体衛生保全」と訳され、遺体の腐敗や感染症を防いで、安全かつ衛生的に長期保存する技術です。エンバーミングは、養成学校を卒業したあと試験に合格したエンバーマーによって行われます。
故人の遺体はどれくらいもつ?
遺体の安置期間はご逝去から1日以上が基本。一般的には2~3日が目安です。
一方エンバーミング処置を行うと、最大50日間、遺体の保全が可能。IFSA(一般社団法人日本遺体衛生保全協会)では、「処置後のご遺体を保存するのは50日を限度とし、火葬または埋葬すること」と基準が定められています。
エンバーミングの流れは?
- 遺体の搬送
- 遺体の洗浄と消毒
- 遺体の衛生保全
- 遺体の腐敗保全処置
- 着替えと化粧
- 遺体の搬送
エンバーミングの流れは、大きくこちらの6つの段階に分けられます。
エンバーミングにかかる費用は?
エンバーミングにかかる費用は15万円~25万円。遺体の保全や修復、着替え、死化粧がセットになっていて、搬送費用は葬儀社によって含まれるかどうか変わります。
エンバーミングの料金は、IFSA(一般社団法人日本遺体衛生保全協会)が基準を定めているため、葬儀社による大きな金額差はありません。
エンバーミングはどこに依頼する?
エンバーミングは、葬儀社に依頼するのが一般的です。また、エンバーミングの実施には、下記の提出が必要になるため、事前に用意しておきましょう。
- エンバーミング依頼書(遺族の同意書)
- 死亡診断書(死体検案書)
- 【任意】故人の生前の写真
- 【任意】処置後に着替える洋服