エンディングノートとは?書き方と作り方、基本項目【無料プレゼントあり】

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  • エンディングノートとは人生の終末期における希望を記すノート
  • 個人情報や亡くなる前後の希望を残すことで遺族の負担を軽らすのが目的
  • 法的拘束力がないため、形式や書く項目は自由に決めてOK

エンディングノートは、人生の終末期における考えや希望を書き記すノート。終活の一環として作成するイメージですが、最近は万が一に備えて若いうちに用意する方も少なくありません。

この記事では、エンディングノートの書き方や作り方、注意点を解説します。

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エンディングノートとは

エンディングノートとは自身が病気などで判断力を失うような状況になったときや、また死亡したときに希望することについて、書き留めておくものです。終活の広がりや、映画でも取り上げられるなどして、改めてその認知度が広がっています。最近では書店や文具店などでも販売されているほか、エンディングノートに関する講座を開いている自治体やNPO法人もあるほどです。

エンディングノートは、簡単にいうと「人生の終わり方」について記したノート。

  • 介護や葬儀、お墓の希望
  • 家族や友人への感謝の気持ち
  • 自分史や資産情報、パスワード

など、人生の終末期における希望や自分の考え、情報などを書き留めておくノートです。

病気や老化で判断力を失ったり、突然この世を去ったりしたときに、残された家族を困らせないようにするのが目的。エンディングノートがあれば手続きや決めごとをスムーズにすすめられるため、家族の負担を軽減できます。

エンディングノートの別名は「終活ノート」。人生の終末期の準備をする「終活」や「身辺整理」の一環として作成する方が多いです。

エンディングノートの広がり

もともとエンディングノートは、葬儀の事前相談を希望する方を中心に、販売または無料配布されていました。

ただ2010年ごろから「終活」が世間に広く知られるようになり、エンディングノートの注目度も急上昇。最近では、書店や文具店で販売されているほか、映画で取り上げられたり自治体やNPO法人が講座を開いたりするほど、有名になりました。

また新型コロナウィルスの影響で、死を身近に感じている方も少なくありません。万が一の場合に備えて、エンディングノートを準備する方が増えています。

エンディングノートと遺言書の違い

エンディングノート遺言状
法的拘束力なしあり
形式自由手書き(自筆)
内容生前から死後の希望死後の希望のみ
中身の確認死後すぐに確認可能家庭裁判所の検認を受け、相続人全員が揃っていれば開封可能

エンディングノートと遺言状は、しばしば混同されがち。

ですが、大きな違いとして「法的拘束力の有無」があげられます。

エンディングノートは、法的拘束力がないぶん、形式や内容に決まりがありません。死後すぐに中身を確認できますし、必要であれば生前に見直すことも可能です。

一方の遺言状は、手書きしか認められず、死後に関する内容しか書いてはいけません。また法的拘束力があるため、開封するには家庭裁判所の検認や相続人の許可が必要。エンディングノートと違って厳格な決まりがあるので、きちんと別物だと理解しておきましょう。

エンディングノートはいつから書く?

エンディングノートを書きはじめる時期は、とくに決まっていません。

ある程度年齢を重ねて、終活を考えるタイミングで用意するイメージですが、人生はいつ何が起こるかわからないもの。死とは無縁の若い方でも、突然事故に巻き込まれたり病気になったりする可能性は十分あります。

年齢に関わらず、エンデイングノートは元気なときに書いておくべき。死をむかえる準備としてだけでなく、人生を振り返ったり、未来の計画を立てたりするのにも役立ちます。

もちろん、わからない項目を飛ばしたり、途中で書くのをやめたり、空いた時間に書き足したりして問題ありません。まずは気軽に、エンディングノートを書いてみるのがオススメです。

エンディングノートの作り方

前述したとおり、エンデイングノートの形式は自由。作り方に決まりはないため、自分の好きなように作成できます。市販の大学ノートに書き込んだり、お気に入りのノートを自分仕様にアレンジしたり、パソコンやスマホのアプリを使ったりして問題ありません。

また、エンディングノート専用のノートも販売されています。ノートによって項目や厚さは違いますが、内容はあまり変わらないため、デザインや値段で自由に選ぶとよいでしょう。専用のエンディングノートはあらかじめ項目があるので、書き出しや内容に困ったり、文章を書くのに自信がなかったりしても、比較的埋めやすいです。

自分自身や家族、介護、資産、葬儀、お墓など、終活に必要だと感じる項目があれば、どんどんエンディングノートに書き込んでいきましょう。

エンディングノートを書くメリット

エンディングノートをまとめるコツとしては、終末期医療や葬儀に関する希望などです。「こうしてほしい」という希望があれば、はっきりと書いて、残しておくことをおすすめします。

遺族に思いを残せる

エンディングノートを書くことで、自分の歴史や思い出を家族と共有できます。遺言状と違って形式が自由なので、字数や枚数を気にせず、家族への思いを気軽に書けるでしょう。

また必要な項目が用意されているエンディングノートであれば、家族に伝えたい言葉を冷静に整理できるのもメリットです。

家族の負担を軽減できる

エンディングノートには、介護や延命措置、葬儀やお墓など、生前から死後までの希望を自由に書き留められます。

細かな希望を明確にしておくことで、病気で意思表示ができなくなったり、亡くなったりしたとしても遺族が選択に迷いません。手続きがスムーズになるのはもちろん、家族に辛い選択を迫らないため、精神的な負担を軽減できます。

備忘録として役立つ

エンディングノートは、身辺整理や終活のためだけでなく、日常生活でも役立ちます。

年齢を重ねると、ついつい物忘れをしてしまいがち。自分しか知らない情報は、備忘録として、できるだけエンディングノートに記入しておくのがオススメです。

情報がバラバラになりませんし、ノートを見返せばすぐに思い出せるので便利。エンディングノートに情報がまとまっていれば、いざというときに家族も助かるでしょう。

残りの人生の資金計画を立てられる

エンディングノートは、財産や資産の情報を正確に記入するのが基本です。ご自身の経済状況を把握できるため、残りの人生における資金計画を立てられます。

ご自身に使うお金はもちろん、家族に残す資産や相続を考えるためにも役立ちます。

人生の振り返りができる

エンディングノートを記入することで、これまで歩んできた人生を自然に振り返れます。過去の自分を見つめなおして、周囲への感謝や生きる気力があらためて湧いてくる方は少なくありません。

また、未来で何をしたいのか、どのように過ごしたいのかが見えてくる方も多いです。エンディングノートを用意して、残りの人生を前向きに過ごしましょう。

エンディングノートに何を書く?10個の基本項目

エンディングノートに書くべき10個の基本的な項目を紹介します。

自分の基本情報

個人情報

  • 氏名
  • 生年月日
  • 現住所
  • 本籍地
  • 家族構成
  • 家系図
  • 血液型
  • 健康保険証番号
  • 運転免許証番号
  • マイナンバー

プロフィール

  • 自分史
  • 思い出
  • 経歴・資格
  • 趣味・特技
  • 性格・信念
  • 親しい友人
  • よく行くお店
  • 好きな食べ物

自分の個人情報は、エンディングノートに記載する基本的な項目。個人情報を一通り記しておくと、残された家族が医療や行政の手続きをスムーズに進められます。また自分史や経歴、思い出など、内面的な情報を書き留めておくのもオススメです。とくに自分史は、人生の棚卸しになり、残りの人生ですべきことが見えてくるかもしれません。幼少期や学生時代、就職、結婚など、時系列順に人生を振り返りながら書いてみてください。

さらにエンディングノートに自分史を記しておくと、遺族に自分の人生を伝えられます。幸せな人生だったと知らせることで、遺族も安心できるのではないでしょうか。

財産・資産情報

  • 預貯金
  • 保険
  • 年金
  • 不動産
  • 有価証券(株式・債券・手形・小切手)
  • 負債(借入金)
  • タンス貯金
  • 貴金属
  • 骨董品
  • その他、価値のあるコレクション

財産・資産情報も、エンディングノートにまとめておくべき項目のひとつ。

所持している財産については、すべて書き記しておいてください。とくに預貯金と保険、年金は、本人が死亡したあとに届け出が必要なので、忘れず記載しましょう。

また通帳や印鑑、年金証書、保険の証書など、付随する書類の保管場所もあわせて明記しておくこと。ただ万が一、第三者に知られてしまうと危険なので、保管方法には注意が必要です。その他、貴金属や骨董品など、価値のあるコレクション類の譲渡先も書いておいた方が安心。遺族間で取り合いになったり、トラブルに発展したりする心配を防げます。

くわえて、借金をはじめとする負の遺産も必ず記載しておきましょう。借金があるとわかれば、遺族側は「相続放棄」の手続きをできます。遺族を苦しめないためにも、嘘偽りなく書き残しておいてください。

支払い情報

住宅や自動車のローン、継続購入サービスなどを利用しているなら、エンディングノートに書いておきましょう。

ローン類は、残額を遺族が支払わなければならない可能性があります。亡くなったあと、遺族間でトラブルが起きないよう、忘れず記載してください。定期購入サービスは解約の手続きをしなければならないため、必要な情報をまとめておきましょう。もし可能であれば、事前に解約しておくのが望ましいです。

ID・パスワード情報

スマートフォンやパソコンのパスワードは、一般的に本人しかわからない情報です。

亡くなったあと、SNSやアプリ、サブスクリプションサービスなどを遺族に削除してもらうのであれば、エンディングノートに忘れず記載しておいてください。サービスごとの会員情報や操作方法もあわせて書いておくと、より親切でしょう。

もし家族に中身を知られたくないなら、日々情報を整理したり、事前に退会したりしておくのが賢明です。

医療・介護の希望

家族に負担をかけないためにも丁寧に詳しく書いておきたいのが、医療・介護についてです。延命治療や臓器提供などについて決定するのは、家族にとってとても負担が大きいもの。認知症や病気の末期症状で自己判断ができなくなる前に、どのような終末医療を受けたいかなどについてしっかりと考えておきましょう。
  • 希望する介護スタイル
  • 入居予定の介護施設
  • 終末医療・延命治療の希望
  • 臓器提供の有無
  • かかりつけ医と病院
  • アレルギーや持病、常備薬

家族に負担をかけないために丁寧に詳しく書いておきたいのが、医療・介護の希望

近年、終末医療・延命治療に関する考え方は多様化しています。「できるだけ治療を受けたい」と考える人もいれば、「自然な形で家族に看取られたい」と考える人もいるでしょう。認知症や病気の末期症状で自己判断ができなくなった場合、本人に代わりに決断するのは負担が大きいです。エンディングノートに希望を明記しておくことで「本人の意志を尊重して決断した」と、遺族が安心できるはず。残された家族のためにも、終末医療や臓器提供に関する希望はきちんと書いておいてください。

また緊急入院した場合に備えて、かかりつけ医や病院も記載しておくこと。アレルギーや持病、常備薬などがあるなら、あわせて記入しておきましょう。

葬儀・お墓の希望

  • 信仰している宗教
  • 葬儀の形式
  • 喪主
  • 招待したい参列者
  • 遺影の写真
  • 葬儀社・斎場
  • 納骨方法・場所
  • お墓

死後の話をするのはタブーとされていたため、一昔前まで本人が葬儀やお墓について決めるのは一般的ではありませんでした。しかし近年では、葬儀やお墓の選択肢が多様化し、本人が希望する形式を選ぶケースが増えています。

希望する葬儀の形式や喪主、参列者、遺影写真などを書いておけば、遺族が迷わず葬儀を手配できて便利です。また自分の好みのお墓を購入する人もいます。葬儀やお墓はデリケートな問題なので、本人の希望が明確になっていれば遺族が困りません

相続・遺言

  • 遺言書の有無
  • 遺言書の保管場所
  • 遺言書の種類
  • 形見わけ

前述したように、エンディングノートには法的拘束力がないため、相続に関する確実な遺言を残せません。遺言を残したい場合は、別途遺言書を作成し、エンディングノートに遺言書の有無を記載してください。あわせて遺言書の保管場所や種類なども書き残しておけば、遺族の手間を省けます。

なお、形見であっても金額が大きい品物は相続権に触れる可能性があります。高価な形見があるときは、形見わけについても遺言書に書いておくといいかもしれません。

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連絡先リスト

エンディングノートには、親しい友人・知人の連絡先を一覧でまとめておくと便利です。

  • 病院に入院した
  • 施設に入居した
  • 訃報を知らせたい
  • 葬儀に招待したい

こんなとき、遺族が故人の交友関係を把握していないと連絡がとれません。事前に一覧表を作っておけば、もしものときにすぐ連絡できるでしょう。

またエンディングノートに、友人や知人宛のメッセージを残した場合、遺族が本人に内容を伝えてくれるかもしれません。

家族・親族へのメッセージ

家族や親族へのメッセージを、ぜひエンディングノートに残してみてください。

自分が死ぬ直前は、家族や親族とゆっくり話をできないかもしれません。また、面と向かって感謝の気持ちを伝えるのは恥ずかしいと感じる人もいるでしょう。

自分の死後、家族にわたるエンディングノートであれば、素直な気持ちを綴りやすいです。家族をどれだけ大切に思っていたか、ともに過ごした時間がどれだけ幸せだったか…。あなたが残した思いは、遺族にとって最高の宝物となるはず。文字以外にイラストや写真を添えるのもオススメです。

文章を書くのが苦手な人は、動画でメッセージを残してもいいでしょう。カメラに向かって、家族や親族への思いを語ってみてください。

ペットの情報と引き取り先

  • ペットの名前
  • 年齢
  • 性別
  • 健康状態
  • 病歴
  • かかりつけの病院
  • 性格
  • 好きなペットフード
  • お気に入りのオモチャ

一人暮らしでペットを飼っているなら、引き取り先を決めておかなければなりません。家族や親族が受け入れてくれればよいですが、難しい場合は事前に希望者を探しましょう。

また引き取り先とあわせて、ペットの情報も書き記しておくと安心です。名前や年齢はもちろん、健康状態や性格、趣味嗜好を書いておくことで、次の飼い主がペットを受け入れやすくなります。

エンディングノートの注意点

家族や親族に面と向かって感謝の気持ちを伝えるのは恥ずかしいと感じる人もいることでしょう。家族や親族に伝えたい気持ちは、ぜひエンディングノートにメッセージとして残してみてください。

個人情報を記入したノートは厳重に保管する

個人情報を記入したエンディングノートは、鍵付きの引き出しや金庫など、人目のつかない場所で厳重に保管してください。

エンディングノートには、銀行口座や暗証番号、パスワードなど、重要な個人情報を書き込みます。万が一紛失したり、盗まれたりした場合、不正出金をはじめとする犯罪に巻き込まれてしまうことも…。また、相続や財産情報に関する希望を身内に見られて、トラブルに発展する可能性もあります。第三者に見つからないよう、保管場所を工夫してみてください。

ただし、銀行の貸金庫に保管するのはNG。亡くなったあと、金庫を開けるために煩雑な手続きが必要になるため、遺族の手に渡るのが遅くなってしまいます。

エンディングノートを2冊にわけて保管するのもひとつの手。個人情報を記入したノートは金庫に、それ以外のノートは手元に置いて定期的に見直すなど、使い分けてみてください。

信頼できる相手に保管場所を教えておく

エンディングノートは、大切な家族や友人に見てもらうことを前提に作成するもの。厳重に保管する必要はありますが、見つけてもらわないと自分の遺志が反映されず。エンディングノートを書いた意味がなくなってしまいます。

そのため、信頼できる家族や友人にエンディングノートを残したと伝えておいてください。保管場所を知らせたり、事前に渡しておいたりするとより確実でしょう。

エンディングノートに法的拘束力はない

前述した通り、遺言状と違って、エンディングノートには法的拘束力はありません。そのぶん自由に幅広く活用できますが、希望が必ず通るわけではないので注意してください。

遺産や相続に関する法的に有効な希望を残したい場合は、エンディングノートとは別に遺言状を作成しましょう。遺言状は、用件や書き方に決まりがあり、守らないと無効になってしまいます。可能であれば、プロの弁護士に作成を依頼した方が安心です。

エンディングノートは定期的に書き直す

エンディングノートは、定期的に内容を見直して書き直しましょう

エンディングノートを作成したあと、あとから考えや状況が変化するかもしれません。とくに健康状態や資産状況は、年齢を重ねるにつれて変わっていきます。完成したらおしまいではなく、内容を振り返って修正することで、あなたの希望をより正確に残せるでしょう。

ちなみにエンディングノートの形式に決まりはないため、書く場所が足りなくなったら、紙を張り足したり新しいノートを買ったり、自由にカスタマイズして問題ありません。

エンディングノートを書くコツ

書きやすい項目から書く

エンディングノートには、決められた書き方がありません。形式が自由なので、何から書きはじめればいいのか悩んでしまう方も多いです。

エンディングノートをスムーズに書き進めるコツは、書きやすい項目から書くこと。

  • 個人情報をまとめる
  • 過去・現在・未来にわけて書く
  • 「ないと家族が困る」情報を書き出す

など、まずは簡単な情報をまとめたり、テーマを決めて書き出したりしてみましょう。

個人情報をまとめる

自分の個人情報は、とくに考えなくても書ける方がほとんどでしょう。まずは練習として、生年月日や本籍地、血液型などの個人情報を書き出してみてください。

また親しい友人の連絡先や住所も、比較的書きやすい項目です。事実ベースの個人情報からまとめることで、エンディングノートを書くきっかけを作れます。

過去・現在・未来にわけて書く

過去・現在・未来の3つにわけて、書きたい内容を考えてみるのもひとつの方法。

これまでどんな人生を歩んできたのか。どんな出会いがあったのか。何を目指してきたのか。まずは過去の人生を振り返り、自分の言葉で書いてみましょう。そのうえで現在の状況を書き、どういった未来にしていきたいかを書いてください。

人生の棚卸しからはじめることで、書き進めやすい方もいるかもしれません。

「ないと家族が困る」情報を優先的に書く

エンディングノートは、自分が亡くなったあと、家族に対応してほしい内容を書き記すのが基本。「これがないと家族が困る」情報からまとめると、書きやすいかもしれません。

とくに、終末期医療や葬儀に関する希望は、はっきり書き残しておくのがオススメ。生前に口頭で伝えていたとしても、実際に家族だけで決断するのは難しいものです。本人の手でエンディングノートに書かれていれば、決断を迫られたとき、後押しになるでしょう。その他、保険や年金の情報も「残されていて助かった」とよく言われる項目です。

自分の気持ちを書き出す

なかなか筆が進まないようなら、まず現在の自分の気持ちを書き出してみましょう。

エンディングノートは、遺言書や遺書と違って、何度でも書き直せます。また内容さえわかれば、必ずしもキレイに書かれている必要はありません。日記を書くような気分で、気軽に思いを綴ってみてください。

すべての項目を埋めようと思わない

エンディングノートは、一気に完成させる必要はありません。重要なポイントだけ記入したら、あとは時間をかけて少しずつ埋めていけば大丈夫。

すべての項目を埋めようと思うと、プレッシャーからなかなか筆が進まないかもしれません。空欄を気にせず、自分のペースで徐々に情報を追加していきましょう。

家族と相談しながら書く

1人だと何を書けばいいか思いつかない方は、思い切って家族に相談してみてください。家族の意見を取り入れれば、優先的に残すべき情報がわかります。また事前に相談しておくことで、あなたの希望をより確実に叶えられます。

エンディングノートはどこに売っている?

  • 書店
  • 文房具店
  • 100円均一ショップ
  • インターネット通販

エンディングノートは、書店や文房具店、インターネット通販で販売されています。書店では相続や冠婚葬祭のコーナー、文房具店では家計簿の売り場に置かれていることが多いです。また、Amazonや楽天などのインターネット通販でも取り扱っています。

最近はダイソーやセリアなどの100円均一ショップでも販売されているため、価格をおさえて入手したい方は探してみるといいでしょう。

相続財産エンディングノート 相続財産エンディングノート

市販のエンディングノートの選び方

市販のエンディングノートは、それぞれ記入する項目や書き込める量が違います。購入する際は、書き残したい情報や目的にあわせてエンディングノートを選んでください。

ここからは、エンディングノートの選び方を目的別に解説します。

人生の棚卸しをしたい:自分史年表のあるノート

人生の棚卸しをしながらエンディングノートをまとめたい方は、自分史年表やプロフィールページが充実したノートを購入しましょう。項目に沿って過去の思い出や経験を書くことで、自然と今までの人生を振り返れます。

また、人生の大切な場面をひとつひとつ思い出すことで、心の整理ができるのもメリット。いずれ訪れる死を受け入れ、残りの人生を前向きに過ごせます。

家族の負担を減らしたい:介護や葬儀、相続の項目のあるノート

家族に負担をかけたくないと考えているなら、介護や葬儀、相続などの項目が充実しているエンディングノートを選んでください。項目にあわせて希望を書き残しておくことで、いざ判断するべきときに家族を困らせません。

とくに介護や医療、延命治療に関する項目は、自分らしい最期をむかえるためにも重要です。事故や病気で意思表示が難しくなる可能性をふまえて、事前に記入しておきましょう。

備忘録として使いたい:銀行や保険、カードの項目のあるノート

亡くなるまでの間、備忘録として使いたいのなら、銀行口座や保険、クレジットカードなどの項目が用意されているエンディングノートがオススメ。厳重に保管する必要はありますが、情報をまとめておけるのは便利です。

もし書き込みたい内容が多いのであれば、自由記入欄の多いノートを選んでください。

自分らしいノートを作りたい:無地のノートをカスタマイズ

亡くなったあと、家族の手元に残るエンディングノート。どうせなら、家族が見直して楽しめるように、写真を張り付けたりイラストを書いたりしたいと考える方もいらっしゃいます。

自分らしいエンディングノートを作りたいのであれば、無地のノートを自由にカスタマイズするのがベター。形式や書き方に決まりはないので、ご自身のアイデアを存分に発揮して、思うようにアレンジできるのが魅力です。

番外編:コラム・解説つきのエンディングノート

最近は、終活コラムや解説のついたエンディングノートが販売されています。

ノートを作成しながら、資産のしまい方や断捨離の方法、弁護士のアドバイスなど、終活に役立つ情報を学べるのが魅力。なかには、著名人や文学作品の名言が載っているノートもあり、残りの人生を楽しく生きるヒントも得られるかもしれません。

エンディングノートアプリの利用もおすすめ

エンディングノートアプリ

エンディングノートアプリとは?

エンディングノートアプリとは、スマートフォンやタブレットで作成できるエンディングノート

エンディングノートは、市販のノートやメモ帳、パソコンの文書作成ソフトなど、何に書いても問題ありません。日常的にスマートフォン・タブレットを使う方であれば、アプリで手軽にエンディングノートを作成できます。

エンディングノートと同様、アプリも項目や内容が用意されているので、終活の希望を簡単に書き出せるのが魅力です。

エンディングノートアプリの注意点

内容がアプリに依存する

項目や内容が決まっているエンディングノートアプリは、何を書けばいいかわからない場合には便利です。ただし自由度は低いため、書きたい項目が決まっていたり多岐に渡ったりする方は、不便に感じるかもしれません。

アプリが使えなくなる可能性がある

運営会社の都合でサービスが終了すると、エンディングノートアプリが使えなくなるかもしれません。万が一の場合に備えて、バックアップをとっておいたり、別のノートに写しておいたりすると安心です。

完全無料とは限らない

基本料金無料のエンディングノートアプリでも、まったく費用がかからないとは限りません。特定の機能を使うときに別途料金が発生するアプリもあります。事前に無料範囲を確認してから、アプリを使いはじめるようにしてください。

パスワードを控えておく

エンディングノートアプリやスマートフォンにパスワードを設定したら、必ず控えておきましょう。自分が忘れてしまったり、家族が開いたりするときに必要になります。

おすすめエンディングノートアプリ4選

「100年ノート」

「100年ノート」は、Android・iPhone両方で使える無料のエンディングノートアプリ。
項目がわかれていて、書く内容がわかりやすいのが魅力です。またキーボードだけでなく音声で入力したり、写真を追加したりすることも可能。

くわえて、情報保護が徹底しているのも「100年ノート」の特徴です。情報を確認するには、情報開示の許可設定をした方の遺族がアプリ会社に身分証明書を提示しなければなりません。情報開示には開示費がかかるため、注意してください。

「エターナルメッセージ」

「エターナルメッセージ」は、「100年ノート」と同じく、Android・iPhoneどちらでも使える無料アプリ。フォトアルバムに写真を残せるのはもちろん、2本まで動画の登録もできます。また、エンディングノートは質問形式なので、簡単に記録できるのも嬉しいポイントです。

「私ノート」

「私ノート」はiPadで使える無料のエンディングノートアプリです。財産関連や葬儀関連など、8つの項目にわけて記入できるほか、写真や動画も残せます。また、有料サービスを利用すれば、昔の写真をデータ化してデバイス上で見ることも可能。さらに一定時間ログインがないときにメールが送信される「安否通知機能」もあります。

「生前整理アプリ」

「生前整理アプリ」はAndroidで使えるアプリ。相手ごとに複数のアカウントを所有できる点と、セキュリティ認証による安全な情報共有が特徴です。

無料版では、お薬手帳や仕事などの情報を記録できます。また有料版に登録すれば、葬儀や財産などの情報が記録でき、より幅広い活用が可能です。

【無料ダウンロード】相続財産エンディングノート

いい葬儀を運営する株式会社鎌倉新書では、相続手続きの無料相談と専門家の紹介を承っている「いい相続」というサービスを運営しています。

いい相続では、財産に特化したオリジナルのエンディングノートをプレゼント中。
無料でダウンロードできるので、まずはどんなものか見てみたい、一度試しに書いてみたいといった方にオススメです。

相続財産エンディングノート 相続財産エンディングノート

エンディングノートに関するよくある質

エンディングノートとは何ですか?

エンディングノートは、人生の終末期における希望や自分の考え、情報などを書き留めておくノート。別名「終活ノート」と呼ばれ、終活や身辺整理の一環として作成する方が多いです。

エンディングノートの目的は、老化や病気で意思表示できなくなったり、突然亡くなったりしたときに、大切な遺族へ重要な情報を残すこと。手続きをスムーズに進められるのはもちろん、感謝のメッセージや自分史を伝えることで、遺族の精神的負担も軽減できます。

エンディングノートに書く内容は?

  • 自分の基本情報
  • 財産・資産情報
  • 支払い情報
  • ID・パスワード情報
  • 医療・介護の希望
  • 葬儀・お墓の希望
  • 相続・遺言
  • 連絡先リスト
  • 家族・親族へのメッセージ
  • ペットの情報と引き取り先

エンディングノートに書くべき基本的な項目は、こちらの10個です。エンディングノートは書き方に決まりがないため、自由に項目を追加したり削除したりして問題ありません。

エンディングノートはどこで売っているの?

  • 書店
  • 文房具店
  • 100円均一ショップ
  • インターネット通販

エンディングノートは、書店や文房具店、100円均一ショップ、インターネット通販で販売されています。またインターネットで無料配布されていることが多いので、まずは一度ダウンロードして中身を確認してみるのがオススメです。

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